温度計と言えば今ではデジタル式が当たり前となっています。昔はデジタルといった便利なものはなかったので水銀を使って測定していました。温度計の水銀は無機ですので体内に入っても問題ないようになっているから安心できます。この水銀を使ったセンサーはひじょうに古典的なものでしたが、誰でも簡単に測定できることから世界中にいっきに広がりました。

温度が上がることで水銀の体積が上がるといった原理を応用したものです。デジタルよりも正確でなかったかもしれませんが、かなりな正確さを除けば、日常生活や研究などでかなり重宝されてきました。またセンサーを利用することで湿度も測定できるようになってきたのです。水銀はどこにでもあり、値段もけして高くないので、多くの会社がこの温度計を作るようになったわけです。

水銀センサーは数百年の歴史がありますが一方で、人と触れないで赤外線を照射して体温測定できる温度計も出てきています。コロナが広がり始めてからこの赤外線センターが活躍してきました。水銀と違って衛生的にすぐれているからです。肌に触れなくていいから便利でもあります。

簡単に照射するだけですので、水銀と違って余計な手間がかからずにすみます。水銀使用は今は世界中で無くなりつつあるので、近々、この温度計はこの世から消えていくでしょう。そうなれば希少あるものに評価される日がかならずきます。測定器具の元祖である「水銀」は、若い世代に継がれていき歴史の価値ある評価して絶賛されます。