半田槽にも温度計センサーによる管理がある
電子機器に欠かすことができないプリント基板、これは電子回路を構成する板のことを意味していて、これに電子部品を実装することで1つの電子部品としての役割を持たせることが可能になります。プリント基板に部品を実装するときには電気が流れるように、部品1つ1つを半田付けしなければなりませんが、工場で生産するときには人が1つずつ半田付け作業を行うのではなく、ハンダ槽と呼ぶ半田のプールのような場所でプリント基板の片面を一気に処理できるようになっています。半田の融点は183度から327度など、どのような成分で構成されている半田になるのかで融点温度は異なります。最近は、鉛が入っていないタイプの半田が主流になっているのですが、これは鉛フリーと呼ぶもので融点温度は高くなります。
融点は金属が溶ける温度になるため、ハンダ槽は温度計センサーを利用して適温の状態を維持させるといった仕組みになります。温度計センサーは常に半田のプールとなる部分を監視している、温度が下がると温度計センサーからヒーターに制御信号を送りヒータを使い温める、逆に温度が上がりすぎてしまうと実装する電子部品が熱破壊されるので、ヒータの電源をオフにするなどの制御を行っています。ただし、温度計センサーはあくまでも対象となる部分の温度でハンダ槽の場合は半田が溶けているプールのような部分の温度を監視、その情報を制御回路に伝えてその回路内でヒーターのオンオフ制御を行うなどの仕組みを持ちます。温度計のセンサーのことならこちら
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